【ワークライフバランス】誕生日に半休を取るなら何したい?問題を考える

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今日、お誕生日の方はいますか?もしそうでしたら、おめでとうございます!

大切な人と過ごせているでしょうか。自分のしたいことに時間を使うことができましたか。

早々に脱線しますが…誕生日といえば私は「鳩の巣原理」が頭に浮かびます。ヘンテコですよね。

むかし数学の教科書に小さく書いてあったコラムがずっと頭に残っているのです。模試のために何回も覚えた三平方の定理は忘れてしまったけれど、一回読んだコラムは忘れない。不思議なものです。

鳩の巣原理というのは、

「5羽の鳩がいて、4つの巣がある。鳩がどれかの巣に入るとき、2羽以上いる巣が必ず1つ以上は存在する」というあれです。

言われてみればしごく当たり前なんですが、これを「誕生日」に当てはめると、1年は365日しかないので366人いれば誕生日がかぶる人が必ず1組以上はいるわけです。1,000人いたら、10,000人いたら…と考えるとわくわくしてしまいませんか?

そんなわけで、コラムを読んだあの日から「何でもない今日も誰かの特別な日なんだ」と思うようになりました。(…知識を全然数学に生かしていませんね。お許しください。)

 

さてさて話を元に戻します。数学の話をしに来たんではなくて、今回はイギリスの会社で働いてみて感じたワークライフバランスについて考えてみようと思っていたのでした。

今日は私の誕生日でも何でもないのですが、会社の“Birthday Half Leave”について考えを巡らせていて思ったことを記事にしたいと思います。

きっと今日も誰かの素敵な誕生日のはず。幸せな過ごし方ってどんなだろうと、ふと思ったのです。


1. “Birthday Half Leave”を知って思った 1つのこと

現在イギリスの会社で働いているのですが、採用が決まって最初に契約書を読んだとき、「さすが、海外!」と思ったのをよく覚えています。

それは福利厚生のページにあった、誕生日に半休を取れる権利

“Birthday Half Leave”です。 一年に一度、申請すれば自由に取れるこちらの休暇。

日本を思い出してみると「今日私、誕生日なので帰ります!」なんて冗談でも言える環境ではなくて。「子どもでもないのに何言ってるんだ」「関係ない、仕事しろ」って、絶対言われるだろうなと思いました。

思わぬトラブルで会社から帰ってこれない誕生日の主役の旦那さんを待って、予約したレストランでひとりぼんやりしていた日のことも、自分の誕生日を残業して過ごしたことも思い出しました。

反面、今の会社では「誕生日は大事な日、大切に過ごしてね」と言われます。ありがたいです。

 

でもふと思いました。

「私、今、誕生日に半休をもらっても何に使ったらいいか分からない」

日本では「休みたい」が口癖だったのに、日本で仕事ばかりやっていた名残で、いざ時間ができてもやることが思いつかない。なに振り構わず働くことが正義の企業戦士で生きてきた結果、ワークライフバランス迷子になってしまった自分の思考が、いよいよ末期に来てるなとゾッとしました。

ワタシ、ナニシタライイノ?

2. 「海外ならワークライフバランスが手に入る」は幻想

「海外で働けば、ワークライフバランスが手に入るぞ。わーい!」と甘っちょろく考えていた私でしたが、自分のなかにある根深い問題に気づいてしまったのです。

日本の社会のせいだとか、前職の影響が、とか言いたいわけではなくて、単純に「普段からワークライフバランスを考えていないと、海外に出たってなにも変わらないんだ」と痛烈に感じたのです。

重くなった「仕事」と「私生活」のバランスをとるには、私生活の方に「重み」を持たせてあげないといけなくて。家族を大切にしたり、教養をつける時間をとったり、スポーツをしたり…意識的なインプットなしにはバランスはとれないということが分かりました。

日本では、有休消化ができない!残業が多い!旅行にも行く暇がないし、デートもできない!キー!と言ってはすべては環境のせいだと思っていましたが、結局のところワークライフバランスが取れないのはそもそも自分の意識のバランスが崩れていたんだなと思ったわけです。

3. イギリス人の”Birthday Half Leave”の過ごし方が素敵

「誕生日に半休をもらっても使い方が分からない」という残念な私は、同僚に”Birthday Half Leave”の使い方を聞いてまわることにしました。皆んな何を考えているのかしら〜。

  • 普段平日に行けない早い時間からお買い物に行って自分にご褒美を、という人
  • 友達と早めのディナーをしてから、映画を観に行きたいなという人
  • うーん、プランしてないなぁ、歯医者でも行こうかなという人

そのなかでも一番多かったのが、

大切なパートナー、家族とたっぷり時間を過ごしたいという人でした。

なかでも驚いたのが、「自分の誕生日に半休を使わない」と言う意見。

遠くに住む家族に会いに行く日のために使ったり、愛息子・愛娘の誕生日に早く帰って一緒に時間を過ごしたりしたいから、そのときにとっておくよ、と。

なんて素敵なんだ…誕生日に半休があっても「自分のため」に使う脳しかなかったので、驚き。

 

自分の誕生日に使うもよし、誰かのために時間を使うもよし。

これは普段から、自分と周りの人にどちらにも意識して愛情を注いでいるからアイディアが湧くんだろうなと心底思いました。本当のワークライフバランスってこう言う風に考えるんだな、としみじみ考えました。

 

海外で働くことになってひょんなことから知った”Birthday Half Leave”でしたが、これまでの自分の考え方の反省と、これからの生き方の指針を教えてもらったような気がします。

 

ここまで読んでくださった方、つぶやきにお付き合いいただいて有難うございました。この体験談が少しでも、仕事と暮らしのヒントになれば幸いです☺︎

 

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