イギリスで見聞きした一部がこの国、ましてや「海外」のすべてとは思いませんが、現地企業で就職してみて「最終面接のとき、もっとこうしておけば良かった」としみじみ感じることがあるので、参考までにご紹介します。
面接の指南書のようなつもりはなく、むしろ採用された後どれだけ満足しながら仕事ができるか…というところを中心に振り返ってみます。
事の発端は、
ボーナス
ボーナス
ボーナス
ボーナス…!
もらえた方ではなくて、もらい逃した方。
正確には、四半期に一回の「支給タイミング」と試用期間終了時期のズレでボーナスの振り込みが年明けになることが判明しまして…お財布も寒い冬を越すことになりそうなのです。
それがきっかけで毎月の給与についてもこうしておけばよかった、が噴出。
今働いている会社の最終面接では満足に交渉できたんだろうか。海外就活というだけで舞い上がって、緊張して…「なんとか雇ってもらいたい」という気持ちの方が強かった気がします。
もっと戦略的に交渉できただろうなと思います、今更。
というわけで恨み節から始まったのでタイトルにある「後悔していること」は間違いなくお金関連なのは見え見えですが、最終面接のとき逆にやってよかったと思うポイントも含めてまとめていきます。
「気になるところだけさっさと知りたいわ!」という方は、目次から飛んでください。
1. 最終面接やってよかった① 挨拶と言葉遣い
一度、給与交渉の失敗談からは離れます。
「挨拶と言葉遣い」なんて小学校の黒板の上に貼ってある標語のような話ですが、最終面接の際、気を付けてよかったと思います。
仕事場で、特に営業がクライアントに話す言葉遣いを聞いていると、英語で「丁寧語」「婉曲表現」を適切に使えると、印象が違うということに気付かされます。
仮定法を使えるか、発言前にワンクッション置いて相手の同意を得た上で話せるかというあたり。
最終面接の場合は、まどろっこしいこと言わずにストレートに自分を表現すべし、というのも大アリです。自分の経歴や成し遂げたことなんかは堂々と話すに越したことありません。遠慮は不要。
ただ、社会人であればマナーがある英語を話せるかという点は面接で見られている気がしました。
また、相手への経緯や感謝を「挨拶」のなかで伝えられたのも良かったと思います。
CV (事前課題もありました)のチェックや、面接当日に時間を割いてもらった感謝を冒頭に簡単に述べたところ、場が和やかになってスムーズに面接に入ることができました。
日本でもイギリスであろうと、コミュニケーションは相手を思う、に尽きると実感しました。
2. 最終面接やってよかった② 直接顔を合わせて話すこと
結論から言うと、「現地に出向く」です。
最終面接を受けた当時、片道2時間半かかる別の町に住んでいたので、Skype面接か直接会社に来るか選ぶことができました。英語に自信がないうえにリモートで、相手の話を聞き取りきれる気がしなかったので即決で直接会社に行くことを選びましたが、振り返るとこれがよかった気がします。
例えば、エントランスからフロアに向かうまでの会話の中でも話を聞けますし (他の候補者の選考のこと、職場の雰囲気など聞きました)、逆にその会話での反応も面接官は見ていると感じました。
ちなみに私の職場では、面接に来た候補者が好感触だと面接終了後にそのまま面接官(上司)が候補者を連れてフロア一周ツアーをするというのが定番になっています。まわりもそれを見て察して、歓迎ムードになります。
あくまで体験談になりますが、面接を受けるだけでなく、会社の雰囲気に触れる時間が長くなるとそれだけ採用のオッズが高まりそうです。
3. 最終面接やってよかった③ 「働き方」の交渉
脱・日本の遠慮と題しているひとつの理由でもありますが、自分がどう働きたいかという希望を伝えたのはよかった点かもしれません。
具体的には、家庭の都合で週1は家からのリモートワークをしたい旨を最終面接で話しました。(現在はフルタイムで会社出勤をしています)
募集要項にこのような働き方が可能とは書いていなかったので、不利になる条件かもしれないとは思いましたが、面接のときには実際働ける現実的な想定を話しました。
後から面接官だった上司に聞いたのですがこの交渉は「それだけリアルにこの会社での勤務を考えている」と好意的に受け取ってくれたようで結果、採用にあたりリモートワークの許可も出してくれました。
単純ですが、言ってみるもんだなというのが率直な感想でした。
会社に働かされる、というよりこの環境でどのように働きたいか?を具体的に考えられているかがポイントになったような気がします。
4. 最大の失敗 「給与交渉」は事前にシュミレーションを
さて、冒頭からぶつぶつ言っておりました給与、ボーナスについての話です。
海外での就活の最終面接のとき、希望給与については必ず話すと思います。
こんなこと至極当たり前のことのはずなのに当時の私はざっくり~とした金額感しか考えず、最終面接に臨みました。後悔!!!
なんとんなく日本的なアタマが抜けていなくて「初対面でガツガツお金の話をするのはタブーかな」とか「他の候補者もいるだろうし高めだと不利?」と遠慮していました。
何度でも言いたいです。
希望する給与金額の根拠は聞かれたら言えばいいだけで、自分の中ではガチガチにシュミレーションしておくべきだと痛感しました。
イギリスに限らずですが、給与は最初に交わす契約書ベースです。泣いてもわめいても、基本的に途中で給与変更をすることは出来ません。
次のチャンスは契約更新時、または役割が大きく変わったタイミングです。
さらに意外と抜けがちなのが「手取り金額」をイメージできているかということです。
日本同様、イギリスで働く場合、社会保障(National Insurance)、所得税(PAYE Tax)、年金(Pension)が天引きされます。交通費も支給される会社はほとんどないです。
給与シュミレーションのポイントは、
・社会保障 (National Insurance): 基本的には毎月の給与の12%*天引き
・年金 (Pension): 不要なら脱退。入会後1か月以内でないと支払った分が返金されません。
・通勤費
・以前の給与金額: 内定後、齟齬がないか元勤務先の2名にリファレンスを取られました。
これを知っていたら、給与交渉をもっと落ち着いてできたはず。ご参考になれば…
読んでいただいた方の、海外就活が上手くいきますように!
他にも海外での仕事探し、CV作成のコツも別記事でまとめていますので宜しければご覧ください。
それでは、それではまた今度。
早く1月になれ~…
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