【Wi-Fi】イギリス・インターネット契約のすべて (SSE編)

LIFE

今回は、イギリス生活で役に立つWi-Fi/インターネット契約に関する情報をまとめたいと思います。なぜかというと…渡英後、悩んだ問題のひとつが「インターネット契約」だったからです。

もともと面倒なインターネット契約をしたくなかったので「Wi-Fi付きの物件」を探していたのですが、良い物件が見つからず、最終的にWi-Fiなしの家を借りることに…。家探しは妥協も大事。

しかしいざ自力でWi-Fi契約をすると決めたものの個人で契約をしたという情報があまり見つからず、不安になりました。数あるイギリスブログにはWi-Fi付き物件を勧める内容ばかり。それが出来たら苦労もないんだがね…他にもサービスプロバイダの紹介や短期滞在用のポケットWi-Fiの宣伝絡みの記事も多かったのですが、肝心のリアルなWi-Fi契約体験談がありませんでした。

そのため事前情報に頼ることを諦めて、自分で代理店に直接出向いて話を聞いて、手探りで契約に行き着くという流れになってしまいました (;´д`)

しかし結果、現在は

現在は約£20/月、11Mbpsで快適なWi-Fiライフを送ることができています

この経験が誰かのお役に立てばという思いで、契約時のことを振り返っていきます!イギリスの家探しについてはこちら記事もご参考になればと思います。こちらに物件探しの際の注意事項についても記載しています☺︎

【はじめての】家探しワード10選
海外ではじめての家探し。ウェブサイトやアプリの見慣れない英単語に戸惑うことも多いはず。キーワードを知ってスムーズな物件探しを!

さてさて、イギリスにはブロードバンドサービスプロバイダが沢山あるので、条件を確認して一番良いものを選んでいただければと思いますが、今回は私が契約したSSEの体験談を通して、契約の流れやポイントをお届けしたいと思います。

それでは、早速いってみましょう!

source: SSE



1. 【イギリスのWi-Fi事情】「外出時」「家の中」

まず、イギリスのWi-Fi事情について「外出時」と「家の中」でそれぞれ状況をお伝えします。一旦インターネット契約の本筋から逸れますが、プロバイダ選択にも関係するのでご参考までに☺︎

1.1 街中は4Gで問題なし カフェの無料Wi-Fiも充実!

外出時に携帯電話を使う場合、こちらでSIM契約をしておけば街中で4Gを使って問題なくネットを利用することができます。すでに2019年5月EE、7月にはVodafoneが大都市で5G利用を開始していますが、日常生活や観光で通常の通信をする分には4Gで全く問題ないです。

ちなみに私は、携帯電話キャリアはgiffgaffを利用しています。月単位で必要な通信容量を変えられるのも便利なポイント。アプリ上で一瞬で変更できます。実際の契約プラン(goodybag)はこんな感じ。£8のbagを買っているときも1GB分おまけがついてきたり、お得です。

※ 5G.co.ukの記事によると、2019年中にgiffgaffも5Gに対応する方針のようです!

giffgaffの支払いは、クレジットカードまたはPaypayで毎月自動引き落としが可能です。

source: giffgaff Select a goodybag (2019年7月現在)

イギリスはカフェなどでは無料Wi-Fiが充実しているので、それと併用しながら使っていますが、先日ロンドンで5日ほどの滞在をしたときは£10の3MB bagでギリギリ足りたという感じでした。4Gを使ってGPSを起動していたりすると結構かかってしまいますね。

1.2 家で快適なネットワークを使うには契約を! <プロバイダまとめ>

「家賃にWi-Fi料金が含まれていない!」という場合には、家の中でインターネットがサクサク使えるようにプロバイダーと別途契約をすることが必要です。

しかし、家の中でも4G,5Gが問題なく使える場合には前述したgiffgaffの最大プラン、£25 goodybagを契約して済ませてしまうのもアリだと思います!通信データ容量も、電話時間も、SMSも制限なく使えます。

しかし私の場合、なぜか家の中だと3Gになってしまったり、安定した接続ができなかったりしたのでやはりプロバイダー契約が必要だと考えました。

イギリスの主なプロバイダの一例はこちらです。URLリンク、カスタマーサービス電話番号は変更の可能性もあるので、最新情報をご確認くださいね☺︎

イギリス最大のプロバイダはEEで、カバーエリアも広いので一番繋がりやすいと言われています。余談ですが…EEが最高!と豪語していたフランス人同僚がある時期、4Gがつながらなくなりカスタマーサービスの対応も悪かったと言って、手のひらを返して憤慨していたのでEEはやめました。

近くの携帯電話ショップ屋さんに行くと、上記プロバイタの代理店をしていることが多いので直接行って、話を聞きながら比較して決めてしまうのが早いかと思います。イギリスも日本と同様、Vodafoneなどの大手が所有する基地局に、他のサービスプロバイダが相乗りするかたちをとっているので、安定性の面からは出来るだけ有名どころで契約するというのがおススメです。

2. 【徹底解説】SSEでインターネット契約完了するまでの流れ

さて、ここからは私が実際にSSEでWi-Fi契約をしたときの流れをお伝えしたいと思います。プロバイダ選びから、Wi-Fi設置まで一通りお届けします。

2-1. プロバイダ選び 直接話を聞いたら早かった

引っ越しをして早々、部屋のなかで4Gが繋がりにくいことに気づいたので、プロバイダ契約が必要と決心。街の携帯ショップでプロバイダー契約ができないか聞きに行くことにしました。ちなみに物件は回線工事は済んでいたので、とにかくWi-Fiルーターの設置さえできればいい!という状況でした。

早速、街に繰り出します!

するとすぐにTHE Carphone Warehouseを見つけました。ちらっと中に入るとスタッフも多く、なにより「Manager」のバッチをつけた店長がしっかりして見えたのでなかなか好感度。

THE Carphone Warehouseはロンドンなどにもある携帯ショップで、ノキアなどの売り切りの格安携帯端末の取り扱いもあるので、短期滞在の方やとりあえずSIMカードを手に入れるまでのつなぎで通話、SMSができるようにしたいという方にはおススメの販売店です。

くらげたろう
くらげたろう
“Pay as you go”の表示がある端末を買うとSIM付きだよ。あとはTop Upすればすぐ使えるようになるよ

近くにVodafoneの販売店もあったのですが、Vodafone Wi-Fiしか選択肢がなさそうですし、(なんとなく) 余計な勧誘や携帯の押し売りをされそうな気がしたので、第三者的にアドバイスをくれそうなTHE Carphone Warehouseに行くことにしました。Vodafoneはスタッフがひとりでだるそうにしていたのもマイナスだったかな。

とにかく情報収集するなら、できるだけ色々な選択肢をバイアスなしに聞きたいものです…

さて、

THE Carphone Warehouseに戻って、さきほどのマネージャーに直接話を聞くことにしました。以下、話を要約するとこういうことでした☺︎

・ 永住しないのなら、契約年数に縛りのない「1ヶ月単位」のWi-Fi契約がオススメ
→継続したければ、翌月も自動更新されるので心配なし!
・回線工事が済んでいるなら、プロバイダ契約〜Wi-Fiルーターが届くまで1〜2週間ほど
・ルーターを設置すれば、すぐにWi-Fiが利用可能
・データ容量によるが、費用は「£20/月」 ほど
・初期費用が別途必要。最初の月の支払いで請求される。
→詳しくはプロバイダーに直接聞いてくれ。SSEは初期費用£40がかかる。
なるほど。やはり直接話を聞くと、サクッと全体感が掴めたのでよかったです。
その後も各プロバイダを比較しながら相談をした結果、契約体系が柔軟かつ割安で、マネージャーさんの家でも契約しているという…SSEに決めました☺︎

2-2. 契約に必要なもの・所要時間

プロバイダが決まると、その場ですぐにマネージャーが契約手続きをしてくれました。

聞かれたことは

・名前
・住所 (引っ越したてだったので、Post Codeなどメモしておいてよかったです)
・契約希望のデータ容量 →Line rental only 18, Unlimited Broadband 18NF, 11Mbps というプランにしました (動画、音楽、アプリ使用など問題なしです)
契約に必要なものは
・BRPカード →念の為、パスポートと家の契約書も持っていきましたがBPRカードの確認のみで、特にコピーなども取られませんでした。
所要時間 20分ほどでした! あっという間!ちなみに何回か言われたのが、「僕たちはプロバイダじゃないから契約の窓口になるだけで、細かいことは申し訳ないけど、契約するプロバイダに問い合わせてね」という言葉でした。
うーん確かに販売代理店なので、ここはしょうがないところ。
しかしプロバイダ選定から相談に乗ってもらったり、最後にはSSEのカスタマーセンター番号を紙に書いてくれたりとかなり親切に対応していただいたのでほっとしました。「何かあったら相談しに来てね!」とマネージャーに言ってもらえたのも安心でした。
ネットで情報が集められるご時世ですが、こうして直接話をきいてくれるところが近所にあるということは覚えておいてもいいかもしれません。
ちなみに販売店経由でSSE契約しましたが、その分の料金が上乗せされるということはありませんでした。嬉しい限り!…もちろんSSEと販売店の間でキックバック制度はあると思いますが。

2-3.  ルーターが届いた! 開封の儀から接続まで

契約から3週間。ついにWi-Fiルーターが届きました!!!!!

あれ、1〜2週間で届くんじゃなかったの?…そうです。通常は最大2週間くらいで届くんですが、郵送の手違いがなんと2回も発生し…SSEに再配送をお願いしたので+1週間余計にかかってしまいました。

待望のWi-Fiルーターはこちら!

ちなみにイギリスでは、不在時の宅配は「近所の人に荷物を預ける」という日本ではあり得ないスタイルが普通なんですが、今回はなぜか不在票がなく預けられてしまったので、私のWi-Fiルーターが行方不明になってしまったというわけでした。これはSSEのミスというより、配送側のミスですね。

くらげたろう
くらげたろう
こういうのはもう慣れたけど早くWi-Fi使いたいのに届かないのはフラスト…

誤配送といえば、イギリスのマイナンバー 「National Insurance Number取得」のときも…気になる方はこちらの記事もご参考にしてください。

【イギリスワーホリ】徹底解説・National Insurance Number取得方法
イギリスで仕事をするために「National Insurance Number」は必須。その取得方法とトラブル経験談をお届けします。もしものときも慌てない!準備事項、注意事項をまとめます。

SSEには再配送をサポートしてもらったり、丁寧に連絡をもらったりしたのでとても助かりました!結果、SSEへの信頼度は上がりました。雨降って地固まるとはまさにこのこと。

私は余計な行程が挟まってしまいましたが、契約日からのルーターが届くまでの流れはこちら。

  1. 契約日当日:SSEから”Order Confirmation”メール  (Reference Numberが記載してあるので、ルーター接続までの問い合わせはこの番号を参照する)
  2. 5日目:オンラインアカウントの”Activation”メール→完了後、”Welcome”メール
  3. 14日目:すべての登録完了(請求開始日)
    ——->>本来ならここでルーターが届く<<——-
  4. 18日目:SSEに再度問い合わせ→ルーターの再配送依頼
  5. 21日目:無事にWi-Fiルーターが届く

さらに残念なことに、ルーターの再配送を待つ1週間分も請求日にカウントされてしまいました

気を取り直して、ルーターの設置作業に移りましょう。

箱を開けるとこんな感じで、ルーター、ケーブル類、Wi-Fiパスワードが入っています。(左図 source:  SSE Introduction booklet))この機器自体に個人情報に関わるものはなく、この機器を自分のSSEアカウントに紐づけることで設定が完了する仕組みです。

「誤配送になった1つ目の箱も、誰かの手に渡ればタダでWi-Fiつなげられてしまうのでは?」とモヤモヤしていたのですが、ルーターを接続するときにアカウントでの紐付けがあるのでSSEとの契約がない人が勝手にWi-Fiをつなげるということは防げるようです。よかった。

裏を返せば、契約後5日目にきたオンラインアカウントのActivationをしっかりやっておかないといけないということですね。

説明書も入っているので、紐付けや設置自体はすんなり完了!

この赤ランプが緑になればWi-Fiがつながる…!

なりました!!無事接続完了です!

長い道のりでしたが、これにてWi-Fi開通です。

自力で情報収集から、トラブル対応、Wi-Fi設置まで行ったので大変でしたが、勉強になりました。

3. 【公開】請求書お見せします 実際かかった金額は?

さて、最後に実際の請求書を見て気づいたことがあったので、まとめたいと思います。

一言で言うと、「Wi-Fi開設には想定以上に初期費用(と時間も)かかった」ということ。

どういうことか実際の請求書をもとにお話しします。

まずは、はじめての請求書から。THE Carphone Warehouseのマネージャーに初期費用のことは聞いていたので、1ヶ月目の明細 Broadband Connection £40 には納得。

<1ヶ月目の請求明細(抜粋)>→VAT込みで£40.00

しかし混乱したのが2ヶ月目の請求書。£50?!これは何??????

New Connection Feeってまた払うの?これも初期費用なのでしょうか。聞いてないよ…

<2ヶ月目の請求明細(抜粋)>→VAT込みで£60.00

というわけで、この疑問をSSEカスタマセンターに問い合わせてみました。名称こそ違いますが、ちゃっかり二重請求されていたら嫌なので確認してみます。

するとNew Connection FeeはBroadband Connectionとは別モノで、別途支払いが必要とのこと。

  • New Connection Fee=Installation Charge
  • Broadband Connection=Connection Charge   だそうです。

説明を聞いたところで屁理屈な感じにも聞こえますが、インストール、接続にそれぞれ初期費用がかかるということが分かりました…事前にTHE Carphone Warehouseで聞いていたのは、Broadband Connection £40だけだったので混乱です。

プロバイダ契約をすると、このような初期費用(Upfront cost)がかかってくるので、そこはあらかじめ想定しておいたほうがいいかもしれません。

カスタマーセンターによるとそれ以上の初期費用の支払いはなく、翌月以降は£20/月のみの支払いで問題ないとの ことでした。確かに3ヶ月目の請求明細はこんな感じで、想定通りです。

<3ヶ月目の請求明細(抜粋)>

私の場合、Wi-Fi付きの家だと諸々の条件を含め予算に合わなかったので、プロバイダ契約したことに後悔はしていませんが、費用の件は気持ち的に先に知っておけたら良かったと思うのでここに残しておきます。

余談になりますが、英国政府は2015年12月に発行されたBetter Broadband Voucher Scheme2Mbps以下の家やテナントには、「年間£350を超えない」「12ヶ月限定」という条件で「10Mbps」相当のブロードバンドバウチャー支援を行っています。2MbpsというとWebページがどうにか見えるか見えないかくらいだという程度。「Webが見れはするけど、4Gが不安定」という私の家には当てはまらなかったので、今振り返ってもこれを使うという手も無かった。うーん、やはり安定したWi-Fiを使うには個別でプロバイダ契約をするしかなかったと思います。

くらげたろう
くらげたろう
2Mbps以下って、ありそうでない状況…。絶妙な設定でちょっと悔しい。

新しく2019年7月に就任した、ボリス・ジョンソン首相もブロードバンド普及を宣言していて、これから一層イギリスのネットワーク環境改善施策には注目ですが、YMSや短期滞在の方でも利用しやすい支援制度もできると嬉しいですね、

いかがでしたでしょうか。

もちろんプロバイダーはSSEだけではないので、ご自身に合うものを選んでいただければと思いますが、今のところ「初期費用の想定外!」以外は問題なく使用できているのでSSEには満足です。

これからイギリスでWi-Fiを設置する方のご参考になると幸いです!

それではまた☺︎

コメント

タイトルとURLをコピーしました